ぼちぼちと。
なんてったってこの家。
ばぁちゃんが他界するまでは人が住んでいたわけです。
買い物好きなばぁちゃん。
物を捨てられないばぁちゃん。
押入れにはぎっしりと布団が。
ええもうそれは各押入れ全てに布団が。
台所には鍋や鍋や鍋や鍋や、フライパンが時々、そして包丁包丁包丁包丁、更に包丁。
それから箸や箸や箸や箸、それに混ざってまた包丁(笑)
「なんなん、この家! 布団ばっかりやん!」
と言った息子は、
「なんなん、この家! また箸やん!」
と言い、
「なんなん、この家! 今度は包丁祭りか!」
ととても楽しそう(笑)
そんなこんなで片付けるとこしかない現状、頑張ってますよー。
一週間はかかると言われた見積もりですが、10日経った今まだ連絡はありません。
ところで、耐震診断してくれた県から紹介された業者さんはまぁまぁいい感じだったんですが、そっから本来なら二社、見積もる業者さんを寄越してくれるはずだったんですよ。
でも来てくれたのは一社だけ。
地元の我が家から近い業者さんなんですけど、対応が今一つ気に入らず……でも出資者の父はなんとも思ってないようなので、私が我慢してるんですが……やっぱり腑に落ちない。
うちがしてもらうのは耐震壁を貼る方法らしいんですけど、部屋の一角色も素材も変わることとか、当然みたいな顔で「ここだけ変わりますけどいいですよね」って言うんだよなぁ……。「これは要らんでしょ? 壊して大丈夫ですね!」とかさ。いやいや、あんた基準で決め付けないでよ、って思うことしばしば。
でもまあ歯に衣着せぬ物言いは、この辺に昔から住む人特有のものでもあるんで、多分悪気があって言ってるんじゃないはず、とも思うけど。
しまいには「はっきり言っときますけど、耐震補強って、家が崩れないってことじゃないけんね? 大袈裟なCMとかでみんな真に受けて勘違いするけど、逃げる時間を稼ぐってことやけん」と断言。
言われてみればなるほど。
でもその後屋根もわざわざ上ってくれて、雨漏りの位置を確認してくれたし、「古い家やけん、絶対これから屋根の塗り替えとか飛び込みの業者がくると思うけど、この家はまだまだ屋根は大丈夫やけん、騙されたらいかんよ」と助言もくれました。
なので決して悪い人じゃないと思う!
思う、けど……もうちょっと配慮があればなぁと思う私でした。